より美しく、長く楽しむために
花をいける際に気をつけたい5つのポイント
せっかく買ってきたお花も、すぐにダメになってしまっては残念。
お手入れにほんのひと手間加えるだけで、花の持ちは変わってきます。
ご自宅で花をより美しく、長く楽しんでいただくために、青山フラワーマーケットで日ごろ実践しているお手入れをご紹介します。
POINT1 切花鮮度保持剤(フレッシュフラワーフード)を正しく希釈する
花を咲かせるために必要不可欠なのが、清潔な水と栄養分。美しく、より長く楽しむためには、切花鮮度保持剤(フレッシュフラワーフード)がおすすめです。糖分を含むフレッシュフラワーフードの栄養分が、葉や花びらのハリ艶、美しい花色、咲き姿をサポートします。
また、バクテリアの増殖を防ぎ、水を清潔に保ちます。切花栄養剤は水道水で希釈しましょう。ミネラルウォーターなどは水素イオン濃度が高く植物には不向きです。
希釈するときは、表示の希釈濃度に従い、水道水で希釈液を作りましょう。「フレッシュフラワーフードタンク500ml」の場合、1プッシュに対して、水150mlの割合で希釈します。「メジャリングフラワーベース」を使えば、目盛がついているので簡単に希釈できます。
※フレッシュフラワーフードは切り花用です。鉢物や観葉植物には適さないので、使用しないでください。
>>「メジャリングフラワーベース」について詳しくはこちら
POINT2 洗剤で洗った清潔な花瓶を使う
花の大敵はバクテリア。バクテリアが増えると茎の導管が詰まってしまい、水が吸い上げにくくなってしまいます。花をいけるときは、やわらかいスポンジと洗剤を使って、きれいに洗った清潔な花瓶を使用しましょう。
POINT3 花ばさみやフラワーナイフでスパッとカットする
花を長く楽しむために重要なのが、切れ味のよい花ばさみやフラワーナイフでカットすること。家にある一般的なハサミ(キッチンバサミや紙切りばさみ)は茎の導管をつぶしてしまい、水を吸いにくくなる可能性があります。
購入した花をいけるときは、保水用のゼリーを洗い流し、茎を斜めにスパッとカットします。
※斜めに切ると断面が広がり、水を吸いやすくなります。水に浸かると痛みやすい、茎が柔らかい花はまっすぐにカットします。
POINT4 余分な葉を取り除く
葉が水に浸かるとバクテリアの繁殖につながるので、花瓶の水面より下の葉は取り除きましょう。余分な葉を取ると、葉から水分が放出されてしまう蒸散を抑えることもできます。
POINT5 定期的に水の交換と切り戻しを行う
フレッシュフラワーフードの希釈液は、1週間を目安※に替えてください。
※条件によって異なります。水が白濁したら替えてください。
水道水のみの場合は、2日程度でバクテリアが増殖するため、毎日水替えを行います。
水を替えるたびに、茎の先を2cmほどカットしていきましょう。切り口を新しくして、水を吸いやすくします。
花は乾燥や暑さが苦手なので、エアコンなどの風が直接当たらない、涼しい場所でお楽しみください。
【まとめ】
- 花を持ち帰ったらなるべく早く花瓶にいけましょう。
- 切花鮮度保持剤を使いましょう。バクテリア抑制で水を清潔に保ち、栄養を与えて、より長く鮮度を保ちます。
- 水を替えるたびに切り口を新しくして、水を吸いやすくしてあげましょう。