科 名:キンポウゲ科・キンポウゲ(ラナンキュラス)属
原産地:ヨーロッパ南東部~中近東
花言葉:魅力的・美しい人格
薄紙のような花びらが幾重にも重なる花姿で、美しさと愛らしさを兼ね揃えたラナンキュラス。その名前の由来はラテン語の“Rana=カエル”から。湿地に生え、葉の形がカエルの水かきのように見えることから名付けられました。キンポウゲ科に属し、和名は「花金鳳花(はなきんぽうげ)」といいます。キンポウゲ科は輪郭がはっきりした花が多い科で、アネモネ、クリスマスローズ、クレマチス、デルフィニウムなどが仲間です。形も豊富で、色もビビットカラーからニュアンスカラーまで様々なので、その時の気分で選べるのも楽しい。
INDEX
開花動画「ラナンキュラス」
生き生きと、楽しげに。
ふわふわくるくると表情を変えて弾むラナンキュラス。
可憐で繊細な印象とはまた違った一面を見せてくれました。
ラナンキュラスの多彩な表情
フェミニンだったり、エレガントだったり、スタイリッシュだったり、キュートだったり…多彩な表情を見せてくれる。花選びを通して、その日の気分を教えてくれる。だから愛さずにはいられない花、ラナンキュラス。
ニュアンスカラーを集めたら、まるでパレットに並ぶチークのよう
ピンクや紫、赤系でまとめれば、エレガントな印象に
ビビットな色ならポップな可愛らしさを見せてくれる
ラナンキュラスを愉しむ6つのアイディア
01 シンプルに1輪で
花と葉をシンプルに組み合わせるときは、色を意識します。今回はラナンキュラスのホワイトが際立つよう、差し色はグリーンのみに。トリフォリウム・バニーズの花穂の色をラナンキュラスとリンクさせれば全体のつながりが生まれます。
<使用花材>ラナンキュラス(メテオラ)、トリフォリウム・バニーズ、ミント
02 ビタミンカラーで春らしく
ニュアンスカラーも美しいラナンキュラスですが、黄色×グリーンでまとめれば、春の陽気を思わせる優しくも元気な雰囲気に。
<使用花材>ラナンキュラス(ルナ、ジロンド)、菜の花、ディクタムナス
03 ひな祭りの彩りに
桃にラナンキュラスや菜の花など、春の花やグリーンを添えて。お祝いのテーブルを彩る、目にも口にもおいしい桜餅やあられ、ちらし寿司とともに、季節の花が気分を盛り上げてくれます。
<使用花材>ラナンキュラス(ポンポン ミグノン、モルバン)、花桃、菜の花、スノードロップ、ゼラニウム、ルピナス
04 複色タイプは色や咲き姿をいかす
複色でふりふりのフリルの花びらが特徴のポンポン咲き。キャッチーな色や咲き姿をいかし、無造作に入れるだけでおしゃれに決まります。
<使用花材>ラナンキュラス(メルリーノ、エレガンス リビエラフェスティバル、ポムロール)、ミント
05 ビビットなカラーを束ねてブーケに
送別シーズン、記憶に残る花束を贈りたいときは反対色を組み合わせて。ぱきっとした黄色と深い紫、花色豊富なラナンキュラスだからこそ叶うブーケです。
<使用花材>ラナンキュラス(エム ゴールド、藍の調べ)、パンジー、ゼラニウム、ルピナス
06 スプレー咲き品種は、葉も残してナチュラルに
ラナンキュラスでは珍しいスプレー咲きで、葉や茎を残してナチュラルな雰囲気に仕上げました。花弁がつやつやと光るラックス系の八重咲き品種「アリアドネ」を、アジサイに挿して花留めに。
<使用花材>ラナンキュラス(アリアドネ)/アジサイ
世界が認めたラナンキュラス
ふわっと広がる純白の花びら。大ぶりの花姿。それはまさに、綿帽子のよう。
フラワースピリット(長野県)のラナンキュラス「綿帽子」が、国際園芸博覧会『Floriade(フロリアード)2022』でみごと金賞を受賞しました。フロリアードは、「花のオリンピック」と称される10年に1度オランダで開催される花の国際EXPO。世界中の花が集まって競われる花きコンテストの「その他の春の花」部門での受賞です。
繊細な花びらとその華麗な白さ。優美でありつつ、可憐な印象も与える「綿帽子」。店頭で出会った際は、ぜひお手に取っていただき、「世界一のラナンキュラス」の魅力に酔いしれてください。
ラナンキュラスのお手入れ方法
ご自宅で長く楽しむためのケア方法をご紹介します。
ラナンキュラスのお手入れ
ラナンキュラスの産地
花のオリンピック「フロリアード」で2大会連続で金賞を受賞したフラワースピリット。世界中を魅了するラナンキュラスが生まれるところ、長野県松本市を訪ねました。