チームワークが育む、諫早ラナンキュラス

FreeZe(フリーズ)/長崎県

[2020.03.02 更新]
繊細な花びらが美しいラナンキュラスは、 育てるのが非常に難しい花でもあります。 今回訪れたのは、長崎県諫早の地から高品質なラナンキュラスを届けてくれる花き部会FreeZe。真剣、かつ軽やかに花と向き合う姿には、人を引きつける魅力があります。


チャレンジングな環境で取り組むラナンキュラス生産

海を一望する丘陵地帯に、ずらりと並んだビニールハウス。花き部会FreeZeの畑があるのは、諫早湾・大村湾・橘湾に囲まれた海風が吹き抜ける気持ちのよい場所です。

ハウスの中に足を踏み入れると、冬のうららかな日差しの中、色とりどりのラナンキュラスが咲いています。さえぎるものは何も無く、陽光が燦々と降り注ぐこの環境。一見、理想そのもののように見えますが、フリーズの構成員の西村鉄舟(てっしゅう)さんは「ラナンキュラスを栽培するには結構な工夫が必要な場所」と話します。

「ラナンは寒ければ寒いほどいいんです。ここは曇天やし、暑い。台風も直撃する。この土地に合った品種を選ぶのはもちろん手をかけないといいものはできないです」。



重要なのはデータではなく「植物を見ながら育てること」

ラナンキュラスの品質を左右するのは天候だけではありません。購入した球根の状態、はたまた栽培の過程など、刻一刻と変化していくそうです。それに合わせて、肥料や水の供給量も植物の状態を見ながら細かく調整を重ねます。

「『育て方を教えてくれ』という人もおるけど、『はい、こうです』とは簡単には教えられない。ラナンは見て作るもんですね」。そう語る西村さんの横で、会長の後田(うしろだ)さんも深く頷きます。


軽快なチームワークこそがフリーズの強み

フリーズのラナンキュラス作りを支えているもうひとつの秘密が、7名の構成員のチームワークです。3日会わなければ「久しぶりやね」という言葉が出るほど、お互いのハウスへの出入りは頻繁。生育状況を常に確認し、何かあればアドバイスをし合います。 「節目節目のタイミングで必ず集まります。球根の買い付けとか、咲き始めの圃場回りとか。で、そのままバーベキューしたり」と笑いながら話します。「大きなことでなくても何かあればすぐに話し合って意思決定ができる。軽快ですよ」。

フリーズの鶴崎さん(左)と下田さん(右)

生み出されるのは「人々を立ち止まらせるほど美しい花」
30〜40代の若いチームが作り出す美しいラナンキュラス。きめ細かな管理の下で栽培された花は、硬く締まった茎に支えられ、花びら一枚一枚が空気をまとって咲き誇ります。まさにその名の由来となった「立ち止まり見とれる(=フリーズする)」ような美しさで、今日も青山フラワーマーケットの店頭を行き交う人の足を止めています。

生産者レポートは動画でもご覧いただけます。

PRODUCER’S DATA

生産者画像

FreeZe(フリーズ)
(長崎県諫早市)

長崎県諫早市、大村市、雲仙市の切花生産者7名による花き栽培組織。丘陵地帯を活かして建てられた約3,000 坪のハウスで、60種類のラナンキュラスのほかカーネーション、ガーベラなどを栽培している。

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