数々の受賞歴を持つ、カリスマ育種家が手がけるアジサイ

大栄花園/千葉県

[2020.03.09 更新]

成田空港のある千葉県成田市は、日本でも最大規模の北総台地です。ここは夏暑く、冬は寒さが厳しい、花の生産には過酷ともいえる環境でもあります。この厳しい環境を上手に活かし、丈夫でストレスに負けない花を作り出している生産者を訪ねました。


シクラメン栽培をきっかけに育種の道へ

成田空港にほど近いハウスで、高品質かつ今までにない花色・姿形の花を作り出し、国内だけではなく海外からも高い評価を得ている育種家、それが大栄花園の高橋康弘さんです。

シクラメンの生産と育種をはじめたのはお父様の代から、温暖な地中海沿岸原産のシクラメンを寒さ厳しい12月に咲かせるのは難しく、「日本の環境に合ったシクラメンを作ろう」と考えたことが、育種を始めたきっかけだそうです。その結果、寒さに強く育てやすいシクラメンの新品種「パピヨン」(写真下)が誕生しました。パピヨンは現在、世界の主流品種になっています。


受賞歴が物語る、育種家としての功績

お父様から代替わりして、現在21年目を迎える高橋さん。シクラメン・アジサイの両方で数々の受賞歴を持っていることが育種家としての腕を物語っています。特筆すべきは、世界で初めての上を向いて咲くシクラメン「アンジュ」の開発です。この品種は2012年には10年に1度オランダで開かれる花の祭典「フロリアード」で優秀賞を受賞するという華々しい功績を挙げました。

また、この「アンジュ」のほか、アジサイ「レオン」や「カレン」等、オリジナル品種には自身の家族の名前を付けているというエピソードからは、高橋さんの愛情と遊び心が伝わってきます。


新しく生み出したアジサイのこだわりは「お客様が育てやすいこと」

「世界に通じる品種、お客様が見たことの無い、感動していただける品種」を作り出す事を目標としている高橋さんですが、その情熱はただ珍しい品種を作ることだけに向けられているわけではありません。「購入するお客様が育てやすいこと」を考え、オリジナル品種のアジサイを、あまり流通の無かった小さなサイズで作るなど、花を自宅で楽しむ人のことを真摯に考えた花作りを行っています。

2019年は千葉県を襲った台風で被害に合い、600坪の施設が倒壊しましたが、全国の生産者仲間の協力があり2020年の出荷が実現しました。想いを込めて育てられたアジサイが、今年も青山フラワーマーケットに届きます。



PRODUCER’S DATA

生産者画像

大栄花園
(千葉県成田市)

ハウス3000坪、露地3000坪の計6000坪の圃場でアジサイやシクラメンを育種・生産。シクラメンは農林水産大臣賞を多数受賞するなど、その育種家としての腕は日本のみならず海外でも高い評価を受けている。ハウスのほど近くには直売所とカフェを併設したBotanical&CAFE Breedがある。

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