NAMAHAGEダリアが生まれる町

秋田国際ダリア園

日本有数の米どころとして名高い秋田県。実はダリアの栽培面積も日本一!

オリジナル品種の「NAMAHAGE(ナマハゲ)」には毎年新品種が誕生し、品種数が多いダリアの中でも圧倒的な存在感です。NAMAHAGEダリアが生み出される、秋田市雄和地区の「秋田国際ダリア園」を訪ねました。


秋田県オリジナル品種「NAMAHAGE」
澄んだ光がまばゆい秋。花屋でひときわ存在感を放つのは、あでやかに色をまとった大輪のダリアたちです。その中でも、無くてはならないのが「NAMAHAGE」シリーズ。秋田に伝わる伝統行事の神の使い「ナマハゲ」の名を持つダリアは、秋田県オリジナル品種。毎年、魅力的な新品種が次々に誕生しています。
新しい品種を生み出し続ける「秋田国際ダリア園」
「NAMAHAGE」シリーズを開発するのは、秋田県雄和池区の「秋田国際ダリア園」です。ダリアの育種家として世界に名を馳せる鷲澤幸治さんが、ダリアの普及を目的に1987年に開園。山に抱かれる広々とした敷地には1,000種類以上のダリアが咲き誇り、まだ世に出ていない新品種は700種以上。開花のピークを迎える秋には鑑賞目的の方はもちろん、ダリア生産者が国内外から球根の買い付けに訪れます。現在市場に流通している切花ダリアのうち、同園で生まれた品種が半数以上を占め、ダリアの新品種開発の中枢を担っています。

園長を務めるのは鷲澤康二さん
「ダリアの育種方法には、人工授粉と虫に花粉を運んでもらう虫媒とがあります。予測をつけて人工授粉もしますが、おっ!と感動する花を咲かせるのは虫媒の品種。やっぱり自然が生み出す美しさにはかなわないなと思いますね。」と話してくれたのは、幸治さんのご子息であり、園長を務める鷲澤康二さん。同園で1,000種以上のダリア栽培、育種圃場で新品種の育成に取り組んでいます。

ダリアとともに生きる
「子供の頃からダリアは身近な花でしたが、跡を継ぐように言われたことはありません。どう生きていきたいか考えたとき、自然と行き着いたのがダリアでした」と振り返る康二さん。家族といえども父・幸治さんの面接を受け、「やれるもんならやってみろ」と言われ始めて約20年。「夜明けとともに起きて作業して、台風が来たら一晩中寝ずに見守って。完全にダリアに合わせた生活です。毎日世話をするので子どものようであり、生きていく糧でもあるから親のようでもあり。僕にとって。ダリアは人生のパートナーですね」

今後、どんなダリアを作りたいですか?と尋ねると、「大まかに言うと、誰が見ても感動するダリアを作ること。細かく挙げれば、切花にしても日もちがよく、斜め上を向いて咲き、茎が硬くて栽培しやすく、耐暑性や新しい花形も欲しいし・・」と、鷲澤さんが見つめるダリアの未来は無限に広がっているよう。秋田市で生まれるダリアから、ますます目が離せません。
(取材:2018年8月)


PRODUCER’S DATA

生産者画像

秋田国際ダリア園
(秋田県秋田市)

1987年、ダリア愛好家として各種品評会で優秀な成績を収めていた鷲澤幸治さんが、船舶エンジニアから転身して開園。現在はご子息の康二さんが園長を務める。毎年多くの新品種を生み出し、市場流通している切花ダリアの半数以上は同圃で育種された品種である。

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