遊び心のあるプロダクトを多く展開する「D-BROS」と「青山フラワーマーケット」のコラボレーションで、ビニールパックでできた花瓶シリーズ「フラワーベース」の新作がリリース。発売以来ロングセラーとなっている「フラワーベース」は、折りたためる花器として話題を呼び、今回22作目となるシリーズです。

デザインを担当している「キギ」は、植原亮輔と渡邉良重によるクリエイティブユニット。グラフィックやプロダクトデザインをはじめ、服や絵本まで、幅広い分野で活躍しています。

今回のコラボシリーズのインスピレーション源は、デザイナーの青山フラワーマーケット「フラワーベースギャラリー」での体験。光を受けて輝く花や植物の美しさや、店内を歩き、空間の中で目線を動かしたときの感覚を表現。

透明なビニールをキャンバスに、フラワーベースの表と裏の柄が重なり、見る場所によって異なる印象が楽しめる意匠をこらしました。

青山フラワーマーケットとのコラボレーションによる新作は、D-BROS にとってもこれまで実践したことのない「色箔（顔料箔）」という新たなデザインにチャレンジしています。「箔」といえば、金や銀などの金属をうすくたたきのばし、物の表面にはりつけるという古来からの技術。転じて、「箔が付く」とは「今までより高い評価がつくこと」を意味するほど贅沢な仕様です。

「箔押し」と「プリント」――同じ印刷ではあるものの、それぞれの特性による表情の違いは明白。今回、「箔押し」は金属製のものではなく、光沢感のないマット調の顔料箔を使用。メタリック箔のような輝きはないものの、パキッとした高発色が目にも鮮やかです。

また、「箔押し」を施しているのは口元のみ。ボディのブルー、ピンクのグラフィックはプリントで、ビニールの透過性でクリアな質感になっています。水を注ぐと口もとに施した箔は光を通さず、クリアの下半分はより透明度を増し、花をいけるとまた違った印象に。平面が立体に立ち上がり、トーンのコントラストがより際立つという、一連の変化を丸ごと楽しめます。

さらに口もとの加工は、職人の手により、ひとつひとつ手作業で製作されており、1mmのズレも許さないこだわりが詰まっています。手がけた職人も水を入れて花瓶となった瞬間、「すごい！」と感動したほどの仕上がりになっています。

シャンプーの詰め替え容器からインスピレーションを受けた、平らなビニールパックに水を入れると立体的な美しい花瓶に変身する「フラワーベース」。花やインテリアに合わせて楽しめるように、一袋にレギュラーサイズとミニサイズを色違いでセットにしています。

背が高く口の狭いレギュラーサイズには、伸び伸びとした花生けを。一本一本の花の形状と表情が印象的に見える、1輪から3輪くらいを飾るのが目安です。

ショート丈で口の広いミニサイズには、ブーケや切り戻して短くなった花を合わせるのにぴったり。高低差をいかしてサイズ違いで一緒に並べたり、別々に使ったり、好みやシーンに合わせてアレンジできるのがポイントです。

新作デザインの「フラワーベース」の発売を記念して、青山フラワーマーケット南青山本店2F「フラワーベースギャラリー」にて、4月28日（金）～5月7日（日）の限定でポップアップストアを開催。会場には「D-BROS」がこれまで手がけてきた「フラワーベース」シリーズの全てが一堂に会し、購入できる貴重な機会となります。