届いてから朽ちるまで—
花の魅力を味わい楽しみ尽くす「旬の花定期便」の飾り方
命ある花を朽ちるまで大切にしたい
毎日の暮らしに彩りをもたらせてくれる素敵な習慣「旬の花定期便」。季節のおすすめの花と、相性のよい草花や葉物をフローリストがセレクトしているから、そのまま花瓶に挿して完成するのが魅力です。でも、花は命ある生き物。飾ってから数日後、さらに日を追うごとにどんどん変化していきます。せっかく届いた花だから、朽ちるまで大切にしたい—今回はそんな希望が叶う「旬の花定期便」の飾り方を紹介します。
初日
バランスよくまとまった姿を長めの茎で楽しむ
届いたばかりの花はとてもフレッシュ。初日はバランスよくまとまったセットをそのまま花瓶に移し替え、長い茎のまま楽しみます。ボリュームがたっぷりな最初のうちは、リビングやダイニングの主役にぴったり。花瓶もシンプルなものを選べば、花の大きさと鮮やかな色彩がさら引き立ち、生活空間に華やかなムードが漂います。
また、花を飾るときに意外と大事なのが場所。切り花は直射日光やエアコンの風、高温多湿に弱く、そのような環境では一気に弱ってしまいます。心配な場所に置く場合は、見る人のいない外出時や夜に家の中で一番涼しい場所に移動するなど、少しの工夫で花もちが変わってくるのでお試しを。
数日後
弱った花を取り除き最後の一輪まで愛でる
大きく開いたり、光によって向きを変えたり、花は飾った後も見るたびに表情を変えてくれます。
花の様子を観察しながら水を替え、部屋を整えるとそれだけで自然とポジティブな気分になれるもの。花や葉から発せられる天然の色や匂い、みずみずしい質感が、慌ただしい生活の中で眠っていた感覚を目覚めさせてくれるようです。
水を取り替える際には、花瓶を洗剤とスポンジで洗うのを習慣に。花の大敵、バクテリアを水中で増殖させないようにします。もし茎がぬめっとしていると感じたら、水で洗い流して。切れ味の良いハサミで少しずつ茎を短くしていくと、切り口から水を吸い上げやすくなります。
そうしてケアをしながら弱った花は取り除き、移ろいを観察するのも楽しみのひとつ。「旬の花定期便」の花はフローリストが配色にこだわってアレンジしているので、残った花でもグリーンの組み合わせに統一感があり、最後の一輪まで愛でることができます。
枯れ際
残ったグリーンも小ぶりな花瓶に入れて爽やかに
花が朽ちてもまだ、イキイキとしていることが多いグリーンは、小ぶりな花瓶にひとつにまとめるだけでも素敵に仕上がります。アレンジにもたびたび登場するゼラニウムやローズマリー、ユーカリなどは爽やかな香りで、キッチンの一角に飾れば心安らぐミニスペースが完成。こうして残ったものを少しずつ、毎日の生活の中でよく目にする場所に散りばめていけば、次の花が届いた時により多くの種類の花やグリーンを家中に飾れます。
「旬の花定期便」は、こんな風に組み合わせを変えたり、茎の長さを調整したり、違う花瓶にいけてみたりして、一回分の魅力をとことん味わい尽くすのがおすすめ。
週に一回、二週に一回、月に一回、また毎週土曜日など、好きな間隔や曜日が選べるので、季節や環境によって花がどう変化していくのかをじっくり鑑賞しながら、お届けの間隔を調整してみてはいかがでしょうか。