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野性的でエキゾチック。溢れる生命力と、みなぎるパッション。
ひと目見て思わず引き込まれるインパクトこそ、
ワイルドフラワーの最大の魅力。
南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドといった南半球の
国を原産とし、その土地特有の花=「ネイティブフラワー」と呼ばれることも。
多種多様で、見慣れた花々とはまるで異なる独特の個性と雰囲気をまとっています。
大地のエネルギーが流れ込んでくるような力強さに圧倒されながらも、
見つめる程に目が離せなくなるはず。
もっと見たい、もっと知りたいと想わずにはいられない摩訶不思議な花、
それが「ワイルドフラワー」。
アナウンサーからフラワーアーティストに転身し、
幅広く活動する前田有紀さん。
Instagram に投稿される数々の写真からも
積極的にワイルドフラワーを取り入れていることがわかります。
フラワーアーティスト。10年間テレビ局にアナウンサーとして勤務した後、2013年イギリスに留学。コッツウォルズの古城で見習いガーデナーとして働いた後、都内のフラワーショップで2年半の修業を積む。「人の暮らしの中で、花と緑をもっと身近にしたい」という思いからイベントやウェディングの装花や作品制作など、様々な空間での花のあり方を提案する。
フラワーアーティストとして幅広く活動する前田有紀さん。花の世界に飛び込んだのは、アナウンサー10年目のことでした。「入社5年目頃から“自分が本当に好きなこと”を考え始めた」そう。家族の反対を受けながらも転身を決めたのは、「親にそこまで言われても、“やっぱりもうひとつの人生を見てみたい!”と思えた」から。「アナウンサーを辞める人はあまりいないので、他の人から見たらユニークな人生だと思います。でも、今の方が自分らしくて楽しいと思えているので後悔はありません」。
Instagramに投稿された数々の写真からも、前田さんがワイルドフラワーを積極的に取り入れていることがわかります。きっかけは日本の市場で出合ったプロテア。「見たことのない大きな花で、触ってみたら固くて、これがお花なの!?と衝撃を受けました」。前田さんが考えるワイルドフラワーの魅力は、ユニークな花姿に潜む繊細な個性。枝ぶりや色合いなど“ひとつひとつ違う美しさ”に、“ユニークな人生を歩む自分”を重ねて惹き込まれていったそうです。「ワイルドフラワーを入れると作品に個性が生まれます。そこに、“あなただけの道を見つけてください”の意味も添えられたらいいなあって…」。前田さんは、照れながらもまっすぐな目で語ります。
ドライにして長く楽しむこともできるワイルドフラワーは、「はじめて花を飾る人にもおすすめの花」。やわらかい草花、馴染みのある小花やグリーンで個性を和らげるのが飾りやすくなるコツなんだとか。前田さんの#WILDGENICアイデアは「ピンクッションを真上から撮る」。花じゃないような不思議な雰囲気を魅せるのがポイントだといいます。
「都会にいてもみんなが自然を身近に感じられるような未来を目指して、花に出合う場をもっと作っていきたいです」。アグレッシブな前田さんの原動力はそんな未来にあるのかもしれません。花のように笑う、屈託のない姿が印象的でした。
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