●しめ縄（しめ飾り）
神の領域と俗世を隔てる境界線の役割をすると言われるしめ縄。しめ縄飾りを玄関など入り口に飾るのは、家の中に不浄を入れないため。また、年神様をお迎えするのにふさわしい清浄な空間であることの印でもあります。
●水引
人と人、人と神を結ぶ願いが込められている水引。吉事のお正月には、古くから祝事にのみ使用する紅白の水引、一度結ぶとほどくことが困難な「結びきり」や「あわじ結び」が用いられます。

クリスマスを過ぎたらいよいよ聞こえる新年の足音。せっかく手に入れたお正月飾りは、いつから飾っていつまで飾れるの？と思う方も多いのでは？最も良いとされるのは、大掃除を終え、空間を清めた後の28日。29日は「二重苦」の響きから縁起が悪いとされ、31日は「一夜飾り」で神様に失礼なので避ける傾向にあります。松の内と呼ばれる1月7日まで飾ったら、神社のお焚き上げなどに出すと良いでしょう。※松の内の期間は地域により異なります。

お正月にぴったり！縁起の良い花々や植物の種類、意味は？

●菊
中国から不老長寿の妙薬として伝わり、また、花持ちが良い菊は、「末永く続く」ことから、古来より高貴の象徴、幸福と繁栄を呼ぶ花として愛されてきました。「菊を飾ると福が来る」とも言われています。
●梅
厳しい寒さの中、いちばんに咲いて春を告げる喜びの花。忍耐、出世、開運、高潔などの意味があり、開運のシンボルとされています。
●胡蝶蘭
「幸福が飛んでくる」というおめでたい花言葉から、お祝い事に人気の花。長い枝にいくつもの花が連なって咲く姿が華やかです。
●葉牡丹
かつて正月花の定番だった、「富貴草」の別名をもつ「牡丹」に代わって用いられるようになった葉牡丹。「祝福」「利益」の花言葉も縁起が良いとされる所以です。
●松
一年を通して青々としげる常緑樹の松は、生命力や長寿の象徴。また、古来より神様が宿るとされてきた植物です。門松や正月花にして飾るのが一般的。
●竹
門松の中心にも据えられている竹は、「生命力」や「長寿」の証。また邪気を祓うとも言われています。
●千両
たくさん実をつける姿や、「利益」「富」などの花言葉、何よりその名前が豊かさと縁起の良さを象徴しています。
●南天
「難を転じて福となす」に通じて縁起が良く、赤い実も華やか。千両が上向きに身をつけるのに対し、南天はブドウのように下向きで房状に実をつけます。