ダリアが咲く町「はなわ」

塙町/福島県


東京から近いダリア産地、福島県塙町。日もちが短いダリアにとって、新鮮なうちに届くこの距離は大きな魅力です。もともと町おこしの花としてダリア栽培が始まった、切花産地としては異色の歴史を持つダリア産地を訪ねました。
もともとは観光客誘致がはじまり
福島県の南に位置する塙町。四方を山に囲まれ、町を歩けば視線の先にはいつも、青々と茂る草木が広がります。ゆたかな自然に抱かれるこの町は、夏になると民家の庭先にもダリアが咲く“ダリアの町”。1997年、観光客誘致を目的とした温泉施設の目玉として、ダリア園を開園したのがはじまりでした。

以来、町の花としてまちづくりの役目を担ってきたダリアを、切花として本格的に栽培・出荷をはじめたのは2010年のこと。観光から産業へ移行した経緯もあり、切花産地としては珍しく町役場が音頭を取り、農協、生産者が三位一体となって「はなわのダリア」のブランド作りに取り組んでいます。
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新参ものだからこそ
新しいものに取り組む姿勢
2010年から生産を開始。ダリアの切花産地としては、新参にあたります。だからこそ、難しいことや新しいことに果敢に取り組んでいます。

それを表す特徴のひとつが、栽培品種の多さ。塙町では町全体で約120種と非常に多くの品種を出荷し、町所有の圃場で試験栽培を行う品種も含めればその数は200近くに上ります。生産効率を考えると品種は絞る方が良いところを、あえて多品種栽培に取り組む背景には、「ダリアを好きになってほしい」という“ダリアの町”ならではの想いがあるのです。
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植物の自らのちからを引き出す
土壌つくり
塙町のダリア作りは、土作りとつながっています。「健全な根っこが、きれいな花を咲かせる」という考えのもと、その根を育む土を重視 し、土壌改良に挑んでいます。まずは、植えつける前の土に施す元肥の使用をやめました。土に過剰に栄養を与えて植物に楽をさせるの ではなく、植物自身の力でしっかりと根を張らせるのです。また、貝化石層の土や竹パウダーを使用するなど、何年もトライ&エラーを繰り 返しながら、化学肥料を極力控えた栽培方法を構築しています。
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町が一体となり、ダリアを育てる
これらの実験的な取り組みを支えるのは、町が管理するダリアの圃場です。ハウスと露地を合わせて8,000 株が植えられ、通常出荷するダリアの栽培はもちろん、新品種の適正な育て方を見極めたり、土壌改良の試験をしたり。町内のダリア生産者たちも自然と集まり、情報交換の場となって「はなわのダリア」のクオリティの底上げにつながっています。

町が一体となり、愛情たっぷりに育てられる塙町のダリア。秋には、関東の青山フラワーマーケットはもちろん、近隣のダリア産地が少ない関西エリアの店舗にも、新鮮な花が塙町から産地直送で届きます。どうぞお楽しみに。
(取材:2017年7月)
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PRODUCER’S DATA

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塙町
(福島県塙町)

平成9年、町おこしを目的にダリアを町の花に選定。平成12 年「うつくしま未来博」に町民総参加でダリア園を出展し優秀賞を受賞。温泉宿泊施設「湯遊ランドはなわ」に隣接されたダリア園には、約300 種5,000株のダリアが咲き誇る。開園期間は8月~10 月。

「はなわ」のダリアWebサイトはこちら

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