土にこだわり、品種にこだわり

榎本バラ園/千葉県


花の中でも高い人気を誇る「バラ」。日本ばら切花協会の会長を務めた経歴をもち、名実ともに日本を代表するバラ生産者として名高い榎本雅夫さん、匡宏さん(二代目)に、バラ生産の今と、匠の技の一端を見せていただきました。

「お客様に求められるバラ」へのこだわり
メジャー級というよりも、ちょっと珍しい品種もたくさん育てている榎本バラ園。特に青山フラワーマーケットで人気が高いのが、なんとも言えないアプリコットとオレンジのグラデーションが美しい「キャラメルアンティーク」やミルクティー色の「ジュリア」。
「バラの流行は動きが早いので、長いものでも5年、早ければ1年のサイクルで株の入れ替えを行っています」と語ります。
品種を選ぶ基準は、お客様や花屋のニーズ。とはいうものの、全ての品種が思い通りに育つわけではなく、新いことをするにはそれなりのリスクを伴うようです。「こだわりながらも、こだわり過ぎず」をモットーに栽培を続けています。

生産者レポート画像

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土で育てる枝
バラを栽培する方法として、水耕栽培を取り入れている産地さんも多い中、榎本バラ園では、土耕栽培にこだわって生産を続けています。与える水で必要な栄養をコントロールできる水耕と違い、土耕では土作りや適切な堆肥、水やりのバランスなど、環境作りが重要な鍵に。「美しいバラを作るためには、“ベスト”という方法はありませんし、それが栽培方法の違いで決まるわけではないと思います。それぞれにメリット・デメリットがあります。ただ、私たちには、これが合っていると思います」。しなやかでありながらも、凛とした強さを感じる茎を見れば、榎本さんのこだわりもうなずけます。

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環境負荷低減の取り組み
榎本さんは、環境や品質管理に関する花業界の国際基準である「品質管理認証(ファーム部門)」を取得。「どうしたら自然の一部として、また気持ちを伝える大切なツールとして高いクオリティを保ち、たくさんの人に安心して魅力のある花を楽しんでもらえるか」。その一つの答えが、生産や流通上の環境負荷をできる限り抑え、鮮度や品質をしっかりと管理し、農作物生産者としての社会的な責任をきちんと負うことを約束する「品質管理認証」。
花そのものの美しさだけでなく、次世代につながる持続可能な花生産を追求する姿勢を含め、榎本バラ園は、様々な側面から、私達へその魅力を訴えてやまない存在なのです。
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(取材:2018年5月)

PRODUCER’S DATA

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榎本バラ園
(千葉県 君津市)


日本ばら切花協会の会長を務めた日本のバラ生産界の重鎮であるとともに、東京中央市場に近い君津の地域性を生かした鮮度への取り組みや、花生産の国際基準であるMPS認証を取得するなど、花業界を常に牽引する存在。
東京ドームで開催された「国際バラとガーデングショー」にゲストパネラーとして参加するなど、生産にとどまらずバラの魅力を広めるための活動を精力的に行っている。

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