入荷を待ち望まれる桃

福家義哲・耕也/香川県




枝もののイメージを覆す、しなやかで艶やかな桃
花木だけを生産している農家は、全国で300軒ほどしかありません。香川県の丸福清花園、福家さんもそのひとり。
「お客様にもっと身近に花木を楽しんでいただきたい」。そんな想いから、枝物のゴツゴツ、ガリガリしたイメージを覆す、"手弱女(たおやめ)"のようなしなやかさにこだわり、生産をつづけています。
花もちをよくするために「しっかり水を飲ませる」
福家さんといえば、「花桃曙(はなももあけぼの)」。関東でよく目にする「矢口桃」と関西で主流の「桜桃」を交配して作られた福家さんのオリジナル品種です。
通常出回る品種に比べて、ツボミや花が落ちにくいこと、花色の鮮やかさが長く楽しめること、きちんと咲くこと、そして何よりもその艶やかでなめらかな木肌が特徴です。
これは品種そのものの特性でもありますが、福家さんの強いこだわりと徹底した品質管理なしには、これほど良質な桃を作ることはできません。

花桃曙を出荷する上で、もっとも大切な工程は「しっかり水を飲ませること」。
規格を整え、選別された桃は、3本ずつの束にまとめられます。そして、木の状態にあわせて約3日、常温でしっかり水を取り込みます。
その後、一度冷蔵庫で冷やし、再び常温で2日おいて、最後に温室で1、2日ふかし、ようやく出荷されるのです。

これだけの時間と手間をかけて、「お客様のところで一番きれいな桃を楽しんでいただきたい」という福家さんの想いは、ようやく形になるのです。
生産者レポート画像
長い時間をかけてできあがった、品質管理と栽培方法の秘密
春を代表する花として、花桃曙が"待ち望まれる花"になった背景には、福家さんの厳格な品質管理があります。
そのひとつが、作業場で行われている「芽揃え会」。これは、品質や規格を一定に保つためのミーティングで、長さや花のつき、バランスやボリュームなどの選別基準がブレないように、毎日必ず全員で確認をしているのだそうです。
また、お米を作った後の田んぼを利用した"水田づくり"など、ほかの生産者さんが思わずうなってしまうような、経験と実績に裏づけされた独自の生産体制で、栽培に取り組んでいます。
品質にこだわりをもち、お客様目線で大切に育てられてきた花桃曙。ほかの花木にはない、柔らかな美しさとかわいらしさを、ぜひご自宅でお楽しみください。
生産者レポート画像
桃のいろは
「曙に歴史あり!」
桃は、親木になるまでに約5年、その後10年で盛りを迎えます。10年以降は、枝の"たち"が少なくなりますが、質のいい枝がたつそうです。
山の畑に植えられた25年を越える株も、まだまだ現役! 幹は、しっかりとたくましく、伸び上がる枝はスラリとしなやかで、まさに荘厳のひとこと!質も花もちも、もちろんバツグンです。
花桃曙をより長く楽しむために
生ける前に、切り口を1cmほど切り戻したり、太いものは、ナイフなどで表皮を少し削って、十分に水揚げをしてください。
暖房などの風は乾燥しやすいので、花芽に直接あたらないように注意しましょう。また、幹やツボミの部分を霧吹きなどで湿らせておけば、ツボミが開いていく様子をより長くお楽しみいただけます。

PRODUCER’S DATA

生産者画像

福家義哲・耕也
(香川県高松市)


昭和48年から枝物花木栽培をはじめる。現在は、2代目の義哲さん、3代目の耕也さんを中心に家族で生産に取り組んでいる。
花桃曙をはじめ、矢口桃や啓翁桜、スモークツリーなどを生産。「木を見、木に聞き、木に学ぶ」を園是に、こだわりのある栽培を行っている。

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