キンモクセイのような甘い香り フリージア

高館 雅実/埼玉県

優しさのある甘い香りが魅力のフリージア。 くもりのない鮮やかなもの、ほんのりと色をさしたもの、シンプルな一重咲きにふくらみをたたえた八重咲き。
フリージアにかける想いを、日本一のこだわり生産者さんに聞きました。
知られざるフリージアの魅力
白、黄色、甘い香り――。

一般的に知られているフリージアの印象は、清楚でシンプルないい香りのお花というところでしょうか?
主役というより脇役として使われることの多かったフリージアに魅了され、誰よりも熱い想いで花作りをしている生産者さんが、今回ご紹介する高成園の高舘さんです。
フリージアの栽培に対する想いの温度は、日本一の高さをもっていると言っても、過言ではないでしょう。
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本来の美しさを楽しむための、他にはないこだわりの栽培方法
日本のフリージアの多くは、生け花や仏花などで使用するために、葉つきで出荷されます(市場では、通常50~60cmのものが中心)。
しかし、葉をつけるためには、本来のフリージアが持っている力を押さえ込んで育てる必要があり、ひとつの球根に対して、1本の花しか採ることができません。 それは同時に、フリージアの花の美しさや迫力を抑えてしまうことにもつながるのです。

高成園では、1m以上の背丈になるまで大きく育て、木のように出てくるわき芽=枝から採花する"枝切り"の方法で栽培をしています。 花大国オランダではスタンダードなこの方法を参考に、市場とのタイアップで新しいスタイル(ユーロスタイル)での本格的な出荷を始めました。しかし、大きく育てるためには、国内の一般的なフリージア栽培の4倍以上の広さで花を育てる必要があり、はかりしれないほどの手間がかかるのです。

しかし、「花の大きさやつぼみの数、花びらの枚数、しっかりとした軸、強い香りといったフリージアの美しさや魅力を最大限に引き出すためには、この方法でなければならない」のだそうです。
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その花がもっとも輝く時期に、最高のものを出す!
フリージアが一番力をつけるのは春。もっとも美しい"旬"に咲かせることで、その魅力を発揮することができます。 春の開花に向け、球根は地面の温度を調整しながら9月下旬から10月初旬に植付け。そして、2月下旬には、一番花が咲くように管理していきます。

さらに、出荷のタイミングにも強いこだわりがあるそう。
それは「きちんとつぼみがふくらみ、開花する寸前の状態で採花する」こと。畑でつぼみを大きくさせることで花びらが厚くなり、日もちもグンッと良くなります。また、咲くギリギリまで土からの栄養をもらっているため、つぼみの最後まで大きく咲くことができ、より高品質の花になるのです。

「フリージアには、花屋さんの主役になるだけの価値と魅力がある花。凛々しく、迫力のある本当の姿を伝えていきたいです」。そんな熱い想いが込められたフリージア。この春ぜひその目で確かめてみてください。

フリージアのいろは
色によって違う花言葉
花それぞれが持つ「花言葉」。国や言語、花の色によってその意味合いも大きく変わってきます。
フリージアの白は「あどけなさ」、黄色は「無邪気」、赤は「純潔」、淡い紫は「感受性」――お花のイメージにピッタリですよね。
贈り物をするときなど、ぜひ参考にしてみてください。
※花言葉は、書籍や雑誌により異なります。

色によって違う香り
白や黄色のフリージアは、キンモクセイのような甘い香りが特徴です。
でも、白と黄色もしっかりかぎ分けると、桃やりんごのようなフルーティーなものやスパイシー(胡椒)な爽やかさを含んだものなどに細分できるようです。
赤系や青系の品種は、白や黄色よりもやや香りは弱くなりますが、同じようにフルーティーな甘みのある香りが楽しめます。
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PRODUCER’S DATA

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高舘雅実
(埼玉県杉戸町)


12代続く農家で、高成園の創業は大正4年。父・成行さんが3代目として約40年前からフリージアの栽培をはじめる。4代目の雅実さんは、16年前から栽培に携わっている。
現在は約50品種を栽培。変わった色物や八重咲きなどを多く育てている。
ほかに、キキョウ、ヒペリカム、小菊、シャクヤクなども出荷。

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