若手グループが作る良質なバラ 前橋バラ組合

会話が弾むバラを目指して

やぎばら園/静岡県

昭和48年から、静岡県菊川市に約3000坪の圃場を構える「やぎばら園」。生産する約40品種のほとんどが、ここで品種改良されたオリジナルです。現在園主を務める二代目・八木勇人さんがつくる「おもしろいバラ」は、青山フラワーマーケットの多くのスタッフからも大人気。ここにしかないユニークなバラが育つハウスを訪ねました。
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見ておもしろい、つくって楽しい「やぎバラ」
八木さんのバラは、自身も一番好きだという人気の“ヤギグリーン”をはじめ、ブライダル需要が高い“シュエルヴァーズ”、しべが大胆に飛び出した“ラロック”、打ち上げ花火のような大輪の“HANABI”・・・どれも独特で、見ていて飽きることがありません。個性的な花姿や芳しさで人の心を惹きつけ、会話が弾むようなバラ―それが、八木さんが目指す「おもしろいバラ」です。
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やぎばら園を代表する“ヤギグリーン”
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特徴的な変わり咲き“ラロック”
「うちは今、1株で年間6~7回採花しますが、1回あたり何本の花が取れるかで生産性が決まります。」八木さんのバラは個性的でおもしろい反面、生産性はあまりよくないといいます。「生産性で言えば 8 割が外れ」でありながらもおもしろい品種づくりにこだわる理由は、「つくっていて楽しいから」。見ておもしろいバラは、八木さんにとってもつくるのが楽しいバラ。「つくれるなら全部楽しいやつにしたいんだけどね」と笑います。
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1万粒から生み出す新品種

バラの生産者には珍しく、育種家でもある八木さん。毎年1万粒の種を植えて新品種の育種に取り組んでいます。改良において、日持ちや生産性の向上はもちろんですが八木さんにとって重要なのは「おもしろさ」です。不思議なことに、親と違う花を咲かせる実生(みし ょう)のバラ。発芽したばかりの小さな芽たちはこれから一体どんな姿で花開くのでしょう。
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様々に咲いたバラを、時にはハウスを訪れた花屋に実際に見てもらい意見をもらったり、1 株から何本採れるのか、病害は出やすいか、トゲの位置や強さはどうか・・・そんな風に選定を重ね、2年かけて3〜5品種に絞り込むといいます。はじめは他品種とミックスで出荷し、卸したお店にフィードバックを貰いながら育てていくそうですが、よい反応が得られず生産をやめることも。「いいと思ったんだけど・・・」と、少し寂しそうな八木さん。 反対に、スタッフやお客様からの良い声が聞こえれば生産量を増やしていきます。花を買うことは、実は花を育てることでもあるのです。
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花にとって生産者は親のような存在。八木さんが育てるバラが楽しげなのは、遊び心満載で育種を楽しむ八木さんに似て育つからかもしれません。「綺麗で香りが良い花」を超えていく八木さんのバラ。これからも、わくわくする新作に注目です。

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PRODUCER’S
DATA

やぎばら園

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静岡県菊川市で44年間バラの生産を行う。ほとんどが独自に品種改良したオリジナル品種。代表品種は「ヤギグリーン」をはじめとする“ヤギシリーズ”や、「ヴァーズ」「シュエルヴァーズ」「ラロック」など。限界まで圃場で栄養を吸わせてから出荷するため、綺麗に咲ききることも特徴。

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