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とらやの菊の菓子とマムの花 

日本の表情ゆたかな四季を映し出す和菓子には、花をかたどったものが多くあります。中でも菊をモチーフとしたものは数多く、秋を彩る菓子として親しまれてきました。古くから人々に愛されてきた菊の菓子と菊の花。今のスタイリングで引き出された新たな魅力あふれる世界へご案内します。

白いマム×『菊の雨』

目にもまぶしい清らかな白さを持つマムが、秋雨に濡れる菊を表現した浅緑の菓子の繊細な美しさをより一層引き立てる。

『菊の雨』※9/1〜15 とらや一部店舗にて販売予定
秋の雨の中で、凛と咲く菊を表現した菓子。
ピンポンマム×『弥栄』

ころんころん、色彩ゆたかなピンポンマムに、だれからも愛される丸くて素朴な最中との協奏がかわいらしい。

『弥栄』※とらやにて通年販売
菊形の最中には、いよいよ栄えに栄えるの意味である「弥栄」を名前に。
洋菊×『菊の露』 『小佐女菊』

秋の風情を表現した紅色の菓子に、艶やかな深紅と蛍光グリーンのスタイリッシュで現代的なマムを合わせてシックに。

(左)『菊の露』※9/1〜15 とらや一部店舗にて販売予定
「菊の着綿」にちなみ、菊形の上に露を見立てた菓子。

(右)『小佐女菊』※10/1〜15 とらや一部店舗にて販売予定
小雨に濡れた菊の花を思わせる羊羹製の菓子。
ここで紹介した菊のお菓子は、「とらや」にて販売されます。
最中の「弥栄」は全店で、『菊の雨』『菊の露』『小佐女菊』は生菓子取り扱い店舗のみでの販売です。

「とらや」の店舗情報は、こちらをご確認ください。

四季と、和菓子と、菊の花

春には薄紅色の菓子が一足先に桜の便りを届け、夏には葛や寒天の菓子から目で涼をとる。秋は月や紅葉と彩りに富み、冬は雪景色、初春を告げる梅…。くるくると変わりゆく四季を花や情景で表現する和菓子は、五感で季節の移ろいを楽しませてくれます。

四季折々の花を歌に詠み、自然をこよなく愛する日本人の美意識が菓子の世界に反映されるようになったのは江戸時代のこと。日本の文化が洗練されていった元禄期、菓銘や意匠に工夫を凝らした菓子が次々に誕生しました。

桜とともに日本を代表する花として親しまれてきた菊の意匠は、彩りゆたかな秋の菓子に数多く存在します。室町時代後期、京都で創業し、御所御用を勤めてきた「とらや」に伝わる菓子見本帳には、菓銘に「菊」と付く菓子が、大正時代のものだけを数えても50を超えるとか。ほかにも「千代見草」など菊の異称を冠したものもあり、菊をモチーフにした菓子はさらに多いといわれます。

一方、菊の花は不老長寿、縁起の良い花として重用され、菊を愛し菊帝の異名をもつ後鳥羽上皇の時代からは天皇家の家紋として定着。気高くおめでたい花として、いにしえの頃より日本人に愛され、遠い昔から受け継がれてきたさまざまな行事に華やぎを添えてきました。「菊の節句」と呼ばれる重陽の節句(9月9日)がある秋には、花も菓子も菊が盛りを迎えます。マムの花と菊の菓子でこの秋を楽しみましょう。

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